企画上映

中央アジア映画特集

日本から遠く離れた中央アジア各国で制作された作品を特集します。

会　期：　6月19日（水）～7月7日（日)※休館日・休映日除く
観覧料：　
大人＝500円／大学生・高校生=400円／中学生・小学生=300円／福岡市在住の65歳以上の方・「わたすクラブ」会員=250円（要証明書・会員証原本提示）／障がい者の方および介護者の方1名=無料（要証明書提示）

◎すべて総合図書館収蔵作品／特に表記ないもの35ミリフィルム上映

6/23日11:00 6/26水14:00

少年と狼
Wolf Cub among People

1989年／カザフスタン／カラー／83分／日本語・英語字幕付き

監督：タルガット・テメノフ
出演：アイキン・カリコフ、ヌルジュマン・イフティムバエフ


11歳のサマトは祖母と二人暮らし。ある日サマトは森で狼の子どもを見つけて家に連れて帰る。家族に反対されてもサマトは外でこっそりと狼を飼うのだった。本作の製作は丁度ソビエト連邦の崩壊の時期と重なっており、ソ連映画として製作され、最終的にはカザフスタン映画となった。瑞々しいタッチと抒情性を感じる作品である。

6/23日14:00 7/5金14:00

演説者
Orator

1999年／ウズベキスタン／カラー／83分／日本語・英語字幕付き

監督：ユスフ・ラジコフ
出演：バッハジル・アディロフ、ローラ・エルトエヴァ


1915年のタシケント。イスカンデルはイスラムの戒律に従い、死んだ兄の妻二人を引き取る。ところが１７年にロシア革命が起こり、一夫多妻制が禁止される。困ったイスカンデルだが、彼は共産党の中で意外な才能を発揮する。共産党員でありながら３人の妻を愛そうとする主人公の行動はコミカルで、世界中の映画祭で好評を博した作品。

6/29土14:00 7/4木14:00

泣かないで
Let’s not Cry

2001年／韓国／カラー／109分／日本語・英語字幕付き

監督：ミン・ビョンフン
出演：ムハマド・ラヒーモフ、エルキン・カミーロフ

青年ムハマドは故郷のウズベキスタンの村に帰ってくる。彼はモスクワで音楽家として成功したと思われていたが、実はギャンブルの借金から逃げてきたのだった。監督は韓国人だが、モスクワで映画を学んでおり、さらに監督デビューの本作はウズベキスタンで撮影という異色の作品である。

6/21金14:00 7/7日11:00

盗まれた花嫁
Pure Coolness

2007年／キルギスタン=カザフスタン／カラー／100分／日本語・英語字幕付き　

監督：エルネスト・アブディジャパロフ
出演：テインチティック・アビルカシモフ、アセーム・トクトベコフ


アセームとムラットは結婚を考える。ムラットはアセームを親に紹介しようと、出身の村に彼女を連れていく。そこはキルギスの伝統が色濃く残る村だった。他の部族や村から女性を奪って結婚する「略奪婚」を描いた作品。古くからあるキルギスの風習だが、監督は野蛮なものとしながらも一方的に否定はしない。随所に盛り込まれるコミカルなシーンが本作を明るくしている。

6/20木14:00 7/6土14:00

トゥルー・ヌーン
True Noon

2009年／タジキスタン／カラー／83分／日本語・英語字幕付き

監督：ノシール・サイードフ
出演：ユーリー・ナザーロフ、ナシバ・シャリポワ


タジキスタンのサフェドビ村。年老いたキリルは助手のニルファと気象観測所を守っていた。ところがある日軍隊が来て、有刺鉄線で村を分断、そこが国境線となることを宣言する。そして地雷を埋め往来を禁止してしまう。政治の理不尽さに翻弄される人々を描いた感動作。福岡国際映画祭観客賞受賞。

6/19水14:00 6/28金14:00 7/7日14:00

山嶺の女王クルマンジャン
Kurumanjan Datka Queen of the Mountains

2014年／キルギスタン／カラー／136分／キルギスタン／DCP上映／日本語・英語字幕付き

監督：サディク・シエル・ニヤーズ
出演：エリナ・アバイ・キズィ、ナジラ・マムベトワ




19世紀初頭のキルギス。モングシュ族の娘クルマンジャンは、親が決めた結婚相手を嫌い、族長のアルムベクと結婚する。アルムベクはキルギス統一の夢を抱いていた。クルマンジャン・ダトカ（1811-1907）は、キルギスの「国の母」といわれる歴史上の人物。本作は彼女の生誕200年を記念して、国家規模のプロジェクトで作られた歴史大作。

6/22土14:00 6/27木14:00

父への電話
A Call to Father

2017年／カザフスタン／カラー／103分／DCP上映／日本語・英語字幕付き

監督：セリック・アプリモフ
出演：ズイガー・ミルザベック、エルブラート・オスパンク－ロフ



カザフスタン北部の村。６歳の少年エルケンは医者からADHD（注意欠陥多動性障害）の兆候があると診断される。さらに兄を不慮の事故で亡くし、母親は家を出る。エルケンと父親の二人の生活が始まる。荒廃し何もないような村で、ある家族が離散していく物語。父と息子の交流がささやかな希望として描かれる。

上映スケジュール

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