企画上映

蔵出し モンゴル映画 6作品

~1993年アジアフォーカス・福岡映画祭より 

総合図書館で保管しつつも長年上映の機会がなかった貴重なモンゴル映画を上映します。


会 期: 6/5(水)~6/16(日)※休館日・休映日除く
観覧料: 
大人=500円/大学生・高校生=400円/中学生・小学生=300円/福岡市在住の65歳以上の方・「わたすクラブ」会員=250円(要証明書・会員証原本提示)/障がい者の方および介護者の方1名=無料(要証明書提示)

◎すべて総合図書館収蔵作品/35ミリフィルム上映


6/9日11:00 6/14金17:00

モンゴルの息子
Son of Mongolia

1936年/モンゴル/白黒/89分/日本語・英語字幕付き
監督:I.トラウベルク
出演:Th.ツェウェーン



モンゴル最初の長編劇映画。当時モンゴルはソ連の影響下にあり、本作はソ連資本、ソ連人監督により製作されている。主人公は気のよいモンゴル人青年ツェウェーンで、彼は恋敵の中国人に騙され、内モンゴルに旅に出る。ところが、内モンゴルで日本軍の侵略の意図を知ったツェウェーンは、急ぎウランバートルに戻るのだった。

6/5水14:00 6/16日11:00

ゴビの蜃気楼
Mirage above the Gobi Desert

1980年/モンゴル/カラー/100分/日本語・英語字幕付き

監督:R.ドルジパラム
出演:G.エルデニトホトホ




ウランバートルの大学を出た青年が、僻地で働くことを志望して、ゴビの砂漠のなかにある中学校の教師として赴任してくる。社会主義時代の作品であるが、教条的な性格は薄く、小さな町を舞台にしたのびやかな喜劇の傑作である。監督はモンゴル映画界の長老的人物とされるR.ドルジパラム。


6/6木14:00 6/15土14:00


The Fang

1991年/モンゴル/白黒/90分/日本語・英語字幕付き

監督:バヤンツァガーネ・バートル
出演:D.デンスマー



ドルジットは子どもがほしいが、子どもが産まれてもすぐ死んでしまう。セデット坊さんの占いによりやっと生まれた息子のモーノホイは、優秀な成績で外交官養成学校に入るのだが、殺人を犯して死刑に処せられる。モンゴルの宗教的な迷信や信仰が色濃く反映し、やや難解だがモンゴル色の強い作品。

6/7金14:00 6/16日14:00

(かせ)
Shackles

1991年/モンゴル/白黒/75分/日本語・英語字幕付き

監督:ナンサリーン・オランチメグ
出演:S. ゴンボオチル




トグルドゥルは父の死後、家出をしてホームレスの少年たちの仲間に入っている。大人たちの泥棒の手下になり、手に入れた金で父親の墓を作りたいと思っている。ドキュメンタリー・タッチで物語は進み、生き生きとした少年たちの演技が際立つ。主人公のゴンボオチルは高く評価され、1992年モンゴル児童機関金メダルを獲得した。

6/8土14:00 6/13木14:00

至福の禍
An Unfortunate Fortune

1992年/モンゴル/カラー/67分/日本語・英語字幕付き

監督:N.ニャムダワー
出演:E.モンフエルデニ




モンゴルでは活仏を探す旅が行われるが、これは自分が活仏だと思う少年と母親の物語である。しかし活仏探しの一行は少年にきづかずに通り過ぎ、そのため少年はおかしくなってしまう。絶望した母親は心中する決心をする。ゴビの草原を舞台にした悲劇だが、純粋な美しさが胸に迫る作品である。

6/9日14:00 6/12水14:00

風雲の聖者
A Saint in a Turbulent Age

1992年/モンゴル/カラー/134分/日本語・英語字幕付き

監督:Ts.ツェレンドルジ、L.シャラブドルジ
出演:T.エルデニオチル







17世紀のモンゴル。モンゴルはいくつかの国に分裂しており、統一を失っていた。この時期活仏となったザナバザルは、宗教の力でモンゴルを精神的に統一しようとした人物であり、同時に偉大な芸術家でもあった。本作はザナバザルの苦難の生涯を描いた歴史大作である。


上映スケジュール

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