通常上映

2023年に急逝したダリユシ・メヘルジュイ監督の足跡を振り返る

イラン映画の先駆者

ダリユシ・メヘルジュイ監督をしのぶ 


会 期: 4月25日(木)~29日(月・祝)※休館日・休映日除く
観覧料: 
大人=500円/大学生・高校生=400円/中学生・小学生=300円/福岡市在住の65歳以上の方・「わたすクラブ」会員=250円(要証明書・会員証原本提示)/障がい者の方および介護者の方1名=無料(要証明書提示)

◎すべて総合図書館収蔵作品/ダリユシ・メヘルジュイ監督作品/特に表記ない作品は35ミリフィルム上映


トーク:4月27日(土)14:00「牛」上映後(15:45頃開始/16:30終了予定) 

登壇者:山口吉則(「イラン映画を福岡の宝物に」プロジェクト代表/福岡ユネスコ協会事務局長)

◎トークの参加は無料です


4/25木11:00 4/27土14:00


The Cow

1969年/イラン/104分/白黒/デジタル上映/日本語字幕付き

出演:エザトラ・エンテザミ アリ・ナスィリアン







ハサンは村に一頭しかいない牛を飼っており、まるで自分の子どものように溺愛していた。ある日ハサンが留守にしている時に牛は死んでしまう。村人たちはハサンに本当の事を言わずに牛が逃げたと伝える。イラン映画史に輝く傑作で、ヴェネツィア映画祭国際批評家賞を受賞した。シンプルで力強い物語は感動的。本作公開後にイラン映画の新しい潮流が始まったといわれる。

4/26金11:00 4/29月祝14:00

ハムーン/愛の破局
Hamoon

1990年/イラン/カラー/120分/日本語字幕付き

出演:ホスロ・シャキバイ エザトラ・エンテザミ



人気作家のハムーンは妻のマーシドを愛していた。ところが彼はマーシドからいきなり離婚の申し出を受ける。ハムーンの自信は揺らぎ仕事はまったく進まない。調停に入った弁護士とも喧嘩になり、ハムーンは精神的に追い詰められていく。主演のホスロ・シャキバイは当時最も人気があった俳優。本作は夢と現実、過去と現在を交差させながらハムーンの24時間を描いていく。


4/27土11:00 4/28日14:00

サラ
Sara

1993年/イラン/カラー/103分/日本語・英語字幕付き

出演:ニキ・キャリミ ホスロ・シャキバイ


サラの夫はガンで入院しており、治療費を工面するため、夫には親から遺産を貰ったと嘘をつき、実は夫の部下からお金を借りていた。夫が回復後、サラは内職をしながら借金の返済をするのだった。イプセンの「人形の家」をベースにし、女性の自立について考察した作品。主演のニキ・キャリミは当時の人気女優。

4/26金14:00 4/28日11:00 

ベマニ
Bemani

2002年/イラン/カラー/97分/日本語・英語字幕付き

出演:マスメー・バクシ モハマド・ハビビアン

 





カーペット織りの女性マディネは、若い軍人と親しくしたために父親に殺されてしまう。10代の少女ベマニは、母親が病気のため学校に行くことができない。ベマニの友人ナシムは、父親に内緒で医学の勉強をしていた。娘が嘘をついていることを知った父親は彼女を地下室に監禁する。イスラム社会における女性差別の実態を告発するような作品。

4/25木14:00 4/29月祝11:00

サントゥール奏者
Santouri

2007年/イラン/カラー/106分/日本語・英語字幕付き

出演:バハラム・ラダン ゴルシフテ・ファラハニ






イランの民族楽器サントゥールの名手であるアリは、彼のファンである女性ハニエと結婚する。アリは次第に酒に溺れ、麻薬に手を出して仕事をしなくなってしまう。そしてハニエも彼の元を去ってしまう。サントゥールの見事な演奏を聴くことができる作品であると同時に、テヘランにおける麻薬中毒者やホームレスの問題を正面から扱った問題作。

上映スケジュール

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