特別企画 新東宝の時代 

戦後、東宝から独立し短い期間に多様な作品を生みだした新東宝
創立60周年を記念して、代表作を特集


恋文
5日(月・祝)16:30
24日(土)11:00
28日(水)14:00
1953年
16ミリ /モノクロ
98分
新東宝   スチル写真(C)国際放映株式会社
監督:田中絹代
出演:森雅之、 久我美子

 戦争から帰ってきた礼吉だが、心の拠り所としていた恋人の道子が別の男性と結婚して以来、生気のない人生を送っていた。礼吉は弟・洋のアパートに同居しながら、戦友の紹介でアメリカ人への恋文の代筆をすることに。そこへ道子が代筆を頼みにくる。道子に純粋な愛情を抱いていた礼吉は、戦争中の道子の苦労を思いやらず道子をなじる。それから泥酔の日々を送る礼吉。心配した洋は道子の家を訪ねるのだった。
 日本を代表する女優と言って良い田中絹代の初監督作品。この時田中絹代は44才だったが、以前から一度は監督をしてみたいと希望しており、彼女の希望が叶えられたことになる。彼女が監督するにあたっての最大の協力者は成瀬巳喜男監督だった。成瀬監督の「あにいもうと」で助監督を経験し、脚本は木下恵介と、多くの映画人が彼女をバックアップした。本作は女性らしい繊細なタッチの恋愛ドラマとして成功し、田中絹代は以後5本の作品を監督、日本で初めて成功した女性監督となる。

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