シネ・コラム CINE COLUMN

フライシャー兄弟のアニメーション


「さかなのチビ太」 「どうぶつオーケストラ」 「くもの巣ホテル」 「危険な遊び」 「いたずらペンギンちゃん」

フライシャー兄弟のアニメーション

 アメリカの古典的アニメといえば誰もが思い浮かべるのがディズニーでしょう。ミッキー・マウスに代表される愛らしいキャラクターは今も人気ですが、戦前のアメリカでもう一人忘れてはいけないのが、フライシャー兄弟です。兄のマックスと弟のデイブは1921年、ニューヨークにフライシャー・スタジオを設立します。フライシャー・スタジオから生み出されたアニメーションは「ポパイ」や「スーパーマン」など、今でも知られる作品が数多くあり、唯一ディズニーに比肩する存在でした。フライシャー兄弟の作品の特徴の一つが都会的で大人びた雰囲気があることで、セクシーなキャラクター「ベティ・ブープ」がその代表でした。
  今回上映する作品は、音楽とアニメーションを組み合わせた連作「カラー・クラシック」シリーズです。当時ディズニーは「シリー・シンフォニー」という音楽を中心にした短編アニメーション作品のシリーズを制作しており、その集大成として名作「ファンタジア」があります。フライシャー兄弟の「カラー・クラシック」は「シリー・シンフォニー」に対抗するためのもので、楽しい音楽に合わせた短編のアニメーション作品です。フライシャー兄弟のアニメの特徴である、グニャグニャと動き変形するアニメーション、ナンセンスなギャグもふんだんに盛り込まれています。今の日本のテレビアニメとはかなり違う、古典的なアニメの秀作を経験されてみてはいかがでしょう。