17才のふたみは、父親が死亡し母親は病気で入院、認知症の祖母と二人暮らしをしていた。そこにある日友人が家出してくる。大胆な演出が観客を不思議な世界に誘い、監督は天才少女と称された。風間監督のその他の作品として「冬の河童」(95年)「火星のカノン」(01年)などがある。PFFスカラシップの前身である、「第一回16ミリ映画制作援助作品」。
友人の告別式に出席するためにやって来た小森は、幼稚園時代の同級生・植田に会う。実は植田は、宇宙征服という荒唐無稽な野望を抱いていた。PFFの審査員だった市川準監督が小池監督のシナリオに注目し、市川監督のプロデュースにより完成した作品。第5回PFFスカラシップ作品
愛知県豊川市に住む史郎は、三浪の予備校生。史郎は友人の圭太に高校時代に作った未完成の8ミリ映画「一塁」を完成させようと誘うのだが、圭太は受験で頭が一杯だった。欧米の映画祭でも高い評価を受けた作品。園監督は「紀子の食卓」(06年)「愛のむきだし」(08年)「冷たい熱帯魚」(11年)などコンスタントに作品を発表する注目株である。第4回PFFスカラシップ作品
東京で一人暮らしをする大学生のたつるは、ゲイバーでバイトをしていた。彼の部屋にゲイであることが両親にばれた信がやってくる。ショッキングな題材を扱いながらも、他人とうまく関係を持てない若者達を繊細な感覚で描き、注目された。橋口監督はその後「渚のシンドバッド」(95年)でロッテルダム映画祭グランプリ、「ぐるりのこと」(08年)で毎日映画コンクール日本映画優秀賞などを受賞。第6回PFFスカラシップ作品
高校3年の純子は、友人の定期券でキセルをして駅員に見つかってしまう。逃げ出した純子に次から次へと災難が降りかかるブラックコメディの快作。見る者の予断を許さない展開が見事な、監督の若い才気が溢れる作品。矢口監督は「ウォーターボーイズ」(01年)や「スウィングガールズ」(04年)「ハッピーフライト」(08年)など誰でも楽しめる娯楽作品で、次々とヒット作を飛ばしている。第7回PFFスカラシップ作品
高校3年生の夏休み前。陽子は北海道に引っ越すことになっていたが、突然引き返してタローの隣の家で数日間暮らすことになる。陽子に密かに思いを寄せていたタローの心は揺れる。登場人物の青春のドラマが展開する恋愛映画。古厩智之監督は以後「まぶだち」(01年)「ロボコン」(03年)「ホームレス中学生」(08年)などコンスタントに作品を発表している。第8回PFFスカラシップ作品
北海道でドライブインを経営する市夫は、自分の殻に閉じこもって暮らしていた。ある日、恋人に振られた妙子が店にやってくる。二人は共に暮らし始めるのだが。「鬼畜大宴会」でセンセーショナルにデビューした熊切監督作品。その他「ノン子36歳(家事手伝い)」(08年)「海淡市叙景」(10年)などの作品がある。第10回PFFスカラシップ作品
タクシードライバーの黒崎は、自転車に乗っていた松田をはねてしまう。松田は北海道に行くと言い張り、黒崎は行動を共にする。この映画は崩壊した家族を持つ何人かの人物の物語を描きながら、それでもつながりを求める姿が浮かび上がってくる。李監督は「フラガール」(06年)が大ヒットし、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。「悪人」(10年)は日本アカデミー賞監督賞を受賞し、日本を代表する若手監督となった。第12回PFFスカラシップ作品
田舎の町に一軒の床屋「バーバー吉野」があった。この町の小学生は皆この床屋に行くため、同じ髪型をしていた。ある日東京から転校生が来て、同じ髪型を拒否する。「かもめ食堂」(06年)「めがね」(07年)などで独自の映像世界を展開する荻上監督の個性は本作でも十分に表れている。「トイレット」(10年)は芸術選奨新人賞受賞。第13回PFFスカラシップ作品
主人公・宮田を中心にした一晩の物語だが、5人の主要人物それぞれの視点による物語が描かれる。ある出来事の因果関係が、綿密に計算されたトリックのように明かされる展開が見事な作品。本作はカンヌ国際映画祭批評家週間に出品されるなど国際的に高く評価された。「アフタースクール」(08年)などの長編作品の他に、CMの世界でも高い評価を受けている。第14回PFFスカラシップ作品
住宅街の中に屋上が公園になった古いラブホテルがある。ホテルを切り回すのは中年女性で、ホテルには様々な人がやってくる。さらに屋上では子供達や老人達が憩うのだった。熊坂監督は05年のPFFに出品した「珈琲とミルク」で審査員特別賞・企画賞などを獲得。本作はベルリン国際映画祭で最優秀新人作品賞を受賞。これは日本人では初の受賞となった。第17回PFFスカラシップ作品
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