特別企画

渥美清特集

国民的俳優として愛された渥美清の特集

会 期:7月4日(水)~7月29日(日)※休館日・休映日除く
観覧料:600円
(大人) 500円(大学生・高校生) 400円(中学生・小学生)
※定員制。各回入替制。
※チケットはすべて当日券。前売り券はありません。
※障がい者の方及び福岡市在住の65歳以上の方は300円。(手帳や保険証などの提示が必要です。)
※「わの会」会員の方は300円。(会員証の提示が必要です。)


渥美 清
1923年東京生まれ。戦争の時期に中学時代を送り、45年に都立巣鴨中学を卒業。友人の紹介で新派軽演劇の一座に入る。様々な劇団を渡り歩き51年には浅草六区・百万ドル劇場専属コメディアンになるなど軽演劇黄金時代の浅草で芸を磨いていく。次第にコメディアンとして人気が高まり、テレビに出演するようになる。NHK「夢であいましょう」(61年〜66年)のレギュラーとなり人気を得る。映画デビューは58年の「おトラさん大繁盛」(東京映画)。62年「あいつばかりが何故もてる」で映画初主演。63年「拝啓天皇陛下様」の演技で俳優として名声を確立する。当時は松竹より東映の方が渥美清の喜劇路線に熱心で、「喜劇列車シリーズ」等に出演。68年フジテレビで「男はつらいよ」が放送される。これが予想以上の好評で山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズとなる。以後27年間に48作品が製作され、日本の盆と正月に必ず上映される国民的な映画となる。72年に渥美プロを設立し「あゝ声なき友」を製作。「男はつらいよ」が成功した後はイメージの固定化を嫌い様々な映画に出演していた渥美清だが、後年は「寅さんのイメージを壊さない」ために他の映画への出演を断るようになる。91年肝臓がんであることが分かり、医者からは映画出演は不可能と言われるが「男はつらいよ」第48作まで出演を続けた。96年に死去。多くの国民に愛された俳優であった。88年紫綬褒章受章。死後国民栄誉賞が贈られた。


あいつばかりが何故もてる 

監督:酒井欣也 出演:渥美清 倍賞千恵子     




7月5日(木)11:00
7月13日(金)11:00
7月21日(土)11:00

1962年/35ミリ/モノクロ/84分/松竹


©1962松竹株式会社

小山田善六はスリの名人。ある日善六が刑事に追われて逃げるところを女子大生のマリ子が目撃、社会派カメラマン志望のマリ子は善六を写真のモデルにする。マリ子の夢は写真の個展を開くことだが、大金が必要と聞いた善六はマリ子のためにスリ家業に励むのだった。渥美清が松竹の俳優となって最初の主演映画。渥美清の同名の歌を元に企画されたもので、当時の銀座の世相なども織り込んだコメディ映画。

拝啓天皇陛下様

監督:野村芳太郎 出演:渥美清 長門裕之    




7月4日(水)14:00
7月8日(日)11:00
7月20日(金)11:00

1963年/35ミリ/カラー/98分/松竹

©1963松竹株式会社

山田正助は字もろくに書けない無学な人間だが、軍隊に入ると毎回ちゃんと食事ができ給料までもらえることが天国のように思えた。戦争が終わると噂にきいた山田は、軍隊を辞めたくないと天皇に手紙を書こうとする。棟田博の同名小説の映画化。無学で人情にもろく一本気な山田を渥美清が見事に演じ、初期の代表作となった。まるでコメディのような逆説的な軍隊批判であり、映画としても高く評価された。

ブワナ・トシの歌

監督:羽仁進 出演:渥美清 下元勉   




7月5日(木)14:00
7月8日(日)14:00
7月12日(木)11:00

1965年/35ミリ/カラー/115分/東宝

©1965東宝

片岡俊男は日本の学術調査隊の先遣隊としてアフリカにやってきた。しかし協力してくれるはずの人間はだれもおらず、片岡は土地の集落に住み着き牛追いなどをしながら村に馴染んでいく。そのため仕事は一向に進まない。片寄俊秀の同名の本の映画化だが、羽仁進監督は原作からは設定のみを使用したと語る。映画さえ見たことがないアフリカの人と交流しながら製作された異色の作品。

沓掛時次郎 遊侠一匹 

監督:加藤泰 出演:中村錦之助 池内淳子  




7月7日(土)11:00
7月13日(金)14:00
7月22日(日)11:00

1966年/35ミリ/カラー/91分/東映

©東映

渡世人・沓掛時次郎は鴻巣一家に草鞋を脱ぎ、喧嘩の助っ人として六ツ田の三蔵を殺す。三蔵は死ぬ前に女房のおきぬと子供の太郎吉のことを時次郎に頼む。そして時次郎一行は三蔵の伯父の家を目指して旅をする。長谷川伸の名作戯曲の映画化で股旅映画の傑作の一本。渥美清は映画の前半、時次郎を兄のように慕う渡世人・朝吉の役で出演。威勢のいい向こう見ずなチンピラ役だが、名演技として高く評価された。

喜劇 急行列車 

監督:瀬川昌治 出演:渥美清 佐久間良子   




7月6日(金)11:00
7月15日(日)14:00
7月21日(土)14:00

1967年/35ミリ/カラー/90分/東映

©東映

特急列車の専務車掌・青木吾一はこの道20年のベテラン。ある日青木は東京発佐世保・長崎行特急「さくら」に乗務する。ところが乗客の中に昔の憧れの女性塚田毬子を発見、すっかり舞い上がってしまう。渥美清が東映で主演したシリーズの第一作。女性に弱い陽気なキャラクターは松竹と同じで、列車内で起きる様々な騒動を人情味あふれるエピソードで解決しながら、日本中を旅していくコメディ映画の秀作。

白昼堂々 

監督:野村芳太郎 出演:渥美清 倍賞千恵子   




7月7日(土)14:00
7月12日(木)14:00
7月27日(金)11:00


1968年/35ミリ/カラー/99分/松竹

©1968松竹株式会社

ワタ勝こと渡辺勝次は有名なスリだったが、刑事の森沢の説得もあり、筑豊の炭鉱で働いていた。しかし斜陽化する炭鉱産業のため、ワタ勝は生活に困った人たちを救うためにスリや万引きを行うグループを組織する。東京のデパートで警備員をしている昔の仲間・銀三を盗品を売りさばく役割として引き込み、万引き集団は成功を収めていく。ある日美人のよし子がグループに加わり、ワタ勝も惚れてしまう。そのためにグループ内に亀裂が入るのだが、ワタ勝はよし子と結婚することで解決する。しかし彼らの派手な活動に森沢も警戒を強めていく。
実話を元にした結城昌治の小説の映画化。デパートにおけるスリや万引きの手口が細かく描かれていることからデパート内での撮影はことごとく拒否され制作は難航した。一種の犯罪映画であるが、ワタ勝と銀三と森沢が友情のようなもので結ばれている様が面白い。渥美清演じる人情味あふれるワタ勝などコメディ的な要素も多く、娯楽作品としても十分楽しめる野村芳太郎監督の傑作の1本。

喜劇 女は度胸 

監督:森崎東 出演:渥美清 倍賞美津子   




7月15日(日)11:00
7月22日(日)14:00
7月27日(金)14:00

1969年/35ミリ/カラー/90分/松竹

©1969松竹株式会社

大学受験を控えた桃山学だが、怠け者の父親とダンプの運転手をしている兄・勉吉に囲まれ勉強にならなかった。ある日彼は白川愛子という文学好きな少女に恋をする。学は愛子にゲーテの詩集を送るが、同じ詩集を勉吉が持っており、コールガールから借りたと言うのだった。山田洋次の原案を森崎東監督が脚本化した作品で、森崎東監督のデビュー作となった。純情な学の恋愛の顛末を描いた作品で、渥美清はガサツな兄・勉吉を演じている。

男はつらいよ 

監督:山田洋次 出演:渥美清 倍賞千恵子 




7月14日(土)11:00
7月20日(金)14:00
7月28日(土)14:00

1969年/35ミリ/カラー/91分/松竹

©1969松竹株式会社

「フーテンの寅」と呼ばれる車寅次郎は、父親と喧嘩して家を飛び出し、20年ぶりに故郷の葛飾柴又に帰ってくる。妹のさくらは美しく成長しており、見合いが予定されていた。ところが寅次郎の下品な振る舞いで見合いは破談になってしまう。ギネスブックにも登録された世界最長のシリーズ作品の記念すべき第一作。人が良くて惚れっぽく、そのくせ純情な寅次郎は多くの観客に愛され、日本映画を代表する喜劇映画のシリーズとなった。渥美清と言えば「フーテンの寅」というイメージを定着させた。

あゝ声なき友

監督:今井正 出演:渥美清 小川真由美  




7月19日(木)14:00
7月26日(木)11:00
7月28日(土)11:00

1972年/35ミリ/カラー/105分/松竹=渥美プロ

©1972松竹株式会社

戦争中、病気で日本に帰ることになった西山民次は戦友たちに遺書を託される。その後部隊が全滅したことを知った西山は託された遺書を家族のもとに届ける決心をする。西山は友人の辰一と進駐軍の残飯を使った飯屋をはじめ、時間を見つけては鹿児島や小樽など戦友たちの故郷を訪ね歩く。有馬頼義の小説「遺書配達人」の映画化。渥美清が設立した渥美プロの作品で、監督は社会派の巨匠・今井正。

八つ墓村

監督:野村芳太郎 出演:渥美清 萩原健一    




7月6日(金)14:00
7月11日(水)14:00
7月14日(土)14:00

1977年/35ミリ/カラー/151分/松竹

©1977松竹株式会社

毛利家に追われた8人の落武者を村人が殺したことから名前がついた八つ墓村。この村の出身の寺田辰弥は、村の豪農多治見家の後継者であるとこを知らされる。辰弥は自分の父親の事を知りたいと思うのだが、彼の周りで次々に人が殺されていく。そして名探偵・金田一耕助が事件の解決に乗り出す。横溝正史の同名小説の映画化。渥美清が金田一耕助を演じる異色の作品。

男はつらいよ 寅次郎 紅の花 

監督:山田洋次 出演:渥美清 浅丘ルリ子 




7月16日(月・祝)11:00
7月26日(木)14:00
7月29日(日)11:00

1995年/35ミリ/カラー/110分/松竹

©1995松竹株式会社

さくらの息子満男のところに、以前から満男が想いを寄せていた泉が名古屋からやってくる。岡山に住む医者と結婚するのだと言う。結婚式の日、満男は岡山に現れ式をメチャクチャにしてしまう。自責の念に駆られる満男は奄美大島にやってくる。そしてそこで寅次郎と再会するのだった。「男はつらいよ」シリーズの第48作で、これが渥美清の最後の出演作となった。当時渥美清は映画出演できる体調ではなく、そのため出番も少ないが流石の貫録を見せる見事な作品である。

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇 

監督:山田洋次 出演:渥美清 浅丘ルリ子  




7月16日(月・祝)14:00
7月25日(水)14:00
7月29日(日)14:00

1997年/35ミリ/カラー/106分/松竹

©1997松竹株式会社

かつて寅次郎が好きだった歌手のリリーが沖縄で入院したとの知らせを聞いた寅次郎は、沖縄に行こうとするが大の飛行機嫌いのため飛行機に乗ることもできない。やっとのことで沖縄に到着した寅次郎はリリーを献身的に看病する。リリーの退院後二人は家を借りて同棲のような生活を始める。渥美清の死後、山田洋次監督が「ベスト5に入る作品」と語る「男はつらいよ」シリーズ第25話をリニューアルさせた特別編。さくらの息子の満男が寅次郎を回想するという形式で物語が語られる。

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