通常上映

台湾映画特集

図書館収蔵の台湾映画の特集


会期:8月4日(水)~8月28日(土)※休館日・休映日除く
観覧料:500円(大人)400円(大学生・高校生)300円(中学生・小学生)  

※定員制。各回入替制。
※チケットはすべて当日券。前売り券はありません。(チケットの販売は上映の1時間前からです。)
※障がい者の方は無料。福岡市在住の65歳以上の方は250円。(手帳や保険証などの原本の提示が必要です。)
※「わたすクラブ」会員の方は250円。(会員証の原本の提示が必要です。)


60年代台湾映画
50年代半ばから60年代は台湾映画の黄金期とされている。ただしこの時期人気を博したのは台湾語による映画であり、台湾政府主導の中国語(北京語)による映画ではなかった。台湾には戦争後に大陸から渡って来た外省人と、それ以前から台湾に住んでいた内省人がいる。内省人は台湾語を話し、外省人が使う北京語は話せなかった。また政府の規制も少なく自由に映画製作ができたため、多くの庶民は台湾語の映画を楽しんだのである。一方、60年代政府系の映画会社・中央電影が打ち出した「健康写実主義」路線はリー・シン監督の一連の作品をはじめ優れた作品を生み出した。また若者の北京語の理解が進んだこともあり、北京語による作品もヒット作が生まれるようになる。当時台湾語と北京語の映画が競うように製作されていたのだ。残念ながら当時の台湾語映画の大半は失われているが、これら2つの言語は、ホウ・シャオシェン監督たちの台湾ニューウェーブでは自然なこととして同時に映画内で話されるようになるのである。


我らの隣人 Our Neighbor

監督:リー・シン 出演:リー・カンジャン ラウ・ワンリン




8月5日(木)11:00
8月7日(土)11:00

1963年/35ミリ/モノクロ/92分/台湾/日本語字幕付き

シー・サンタイは都会の片隅で、運転手のチェンをはじめ大陸からの移民たちと一緒に暮らしていた。ある日彼は孤児になったシャオチューの世話をすることになる。貧しい外省人たちの気持ちを代弁するような作品で、日本映画の人情物語のような味わいがある。リー・シン監督は本作で注目され、台湾最大の映画会社である中央電影公司に招かれた。

海辺の女たち Oyster Girl

監督:リー・シン リー・チャ 出演:ワン・モーチョウ ウー・チャチーム     




8月5日(木)14:00
8月8日(日・祝)11:00


1963年/35ミリ/カラー/98分/台湾/日本語・英語字幕付き

牡蠣の養殖をするランには恋人がおり、二人は結婚の許可をもらうためにランの父親に会いに行く。大酒飲みの父親は大金の結納金を要求。お金を稼ぐために恋人は遠洋漁業の船に乗る。1960年代は台湾映画の黄金期であり、その中で特徴となった「健康写実主義」の代表的作品。健康な男女が農業や漁業の振興を行うという一種の国策映画ではあるが、シンプルな恋愛ドラマは時代を超えて楽しめる。

あひるを飼う家 Beautiful Duckling

監督:リー・シン 出演:タン・パオユン グ・シャンチン




8月4日(水)14:00
8月7日(土)14:00


1965年/35ミリ/カラー/111分/台湾/日本語字幕付き


リン家は政府からあひるの品種改良を請け負っていた。美しい娘のシャオユエが父の仕事を手伝っていたが、二人は実の親子ではなかった。そのためリンは秘密を知る彼女の実の兄のツァウフウに、いつもお金をせびられていた。農業の生産改善と増産による経済振興を目指す政府の方針に合致した作品だが、本作は多くの観客に愛される、リー・シン監督の代表作となった。

 The Road

監督:リー・シン 出演:ワン・ロン ツイ・フーション    




8月6日(金)11:00
8月8日(日・祝)14:00

1967年/35ミリ/カラー/96分/台湾/日本語字幕付き


道路工事をするクオには自慢の息子のチャンインがいた。チャンインは近所に住むシューチェンという女性を好きになるが、彼女が同居するソンはみんなの嫌われ者だった。台湾省公路局(日本の国土交通省にあたる)の協力で製作された一種の国策映画。ただし労働賛美というより、下町人情物語の色彩が強い。台湾に渡って来た外省人が助け合いながら生きる姿が暖かく描かれる。

原郷人  My Native Land

監督:リー・シン 出演:チン・ハン ジョアン・リン




8月6日(金)14:00
8月9日(月・休)11:00


1980年/35ミリ/カラー/112分/台湾/日本語・英語字幕付き

1940年。青年リーホーはピンメイと駆け落ちし、満州で暮らす。作家を目指すリーホーは父の死後台湾に戻るのだが、結核になってしまう。台湾を代表する作家チョン・リーホーの生涯を映画化したもの。彼は生前ほとんど無名であり、死後名声が高まった。本作は没後20年を契機として製作された。

光陰的故事 In Our Time

監督:タオ・ドゥーツェン エドワード・ヤン クー・イーチェン チャン・イー
出演:ラン・ションウェン シー・アンニー  




8月9日(月・休)14:00
8月13日(金)14:00

1982年/35ミリ/カラー/109分/台湾/日本語字幕付き

「恐竜くん」「希望」「跳ねるカエル」「名を名乗れ」の4つの短編で構成されたオムニバス映画。それぞれ若い監督4名が起用されており、彼らはこの後台湾ニューウェーブの中心的な存在となっていくことから、本作は台湾ニューウェーブの始まりとして記念碑的意味を持つ。台湾映画の巨匠となるエドワード・ヤン監督のデビュー作としての意味も大きい。

天下第一 All the King’s Men

監督:キン・フー 出演:ティエン・ファン ツァオ・ゲン




8月12日(木)14:00
8月21日(土)11:00

1983年/35ミリ/カラー/101分/台湾/日本語字幕付き

後周の皇帝は持病持ちだが、医者の言葉に耳を貸さず、リー道士の作る怪しげな薬を飲んで健康を害していた。心配する宰相は隣国に住む天下第一の名医を連れてくるように部下に命じるのだが…。堂々巡りの迷路のような不思議な物語。台湾の巨匠キン・フーによる時代劇だが、スタッフには台湾ニューウェーブの監督たちが多数参加している。

老年萬歳 Warmth of the Old House

監督:チャン・ペイチェン 出演:グ・シャンチン ツァオ・ゲン




8月13日(金)11:00
8月19日(木)11:00

1984年/35ミリ/カラー/108分/台湾/日本語・英語字幕付き

台湾の花蓮にある老人ホーム。ポンは孫に会いにいくのだが、なかなか会えない。同室のワンは腹痛の持病持ち。食事委員のファンは耳の遠い大工と同室で、大工の作業の音にうんざり。ある日大工がみんなの位牌を作っていることが分かり、大騒ぎとなる。個性豊かな老人たちの日常をコミカルに描いた作品で、敬老の意味を込めて製作された作品。

冬冬の夏休み A Summer at Grandpa’s

監督:ホウ・シャオシェン 出演:ワン・チークアン リー・シュジェン    




8月14日(土)11:00
8月19日(木)14:00

1984年/35ミリ/カラー/98分/台湾/日本語字幕付き

夏休み。小学校を卒業したトントン(冬冬)は、妹のティンティンと田舎にある母の実家にやって来る。トントンはすぐに近所の子どもたちと仲良くなり、川遊びなどをして遊ぶ。しかしティンティンは兄について行くことができず一人で遊ぶ。田舎の町だが、叔父が結婚したり、強盗事件が起きたりして、トントンは大人の社会を覗き見るのだった。
映画の舞台は台北から100キロほど南の銅羅という町で、原作者チュウ・ティエンウェンの祖父の家で撮影された。ホウ・シャオシェン監督の初期の傑作の一本。世界中の映画祭で上映され、特に日本では、夏休みの日常の一コマの愛すべき描写等、多くのファンに愛されている作品。またエドワード・ヤン監督がトントンの父親役で出演している。

童年往事 The Time to Live and the Time To Die

監督:ホウ・シャオシェン 出演:ユウ・アンシェン シン・シューフェン   




8月14日(土)14:00
8月18日(水)14:00

1985年/35ミリ/カラー/137分/台湾/日本語字幕付き

少年アハの一家は47年に台湾にやって来た外省人。高雄郊外の日本屋敷に落ち着いた一家は、台湾社会に馴染もうとする。いつも故郷に帰りたがる祖母。アハは友人たちと遊びながら台湾に溶け込んでいく。「童年往事」とは子供の頃の思い出という意味で、ホウ・シャオシェン監督の自伝的色彩が濃い作品。

ある女の一生 Kuei-Mei, A Woman

監督:チャン・イー 出演:ヤン・ホェイシャン リー・リーチュン   




8月15日(日)11:00
8月25日(水)14:00

1985年/35ミリ/カラー/121分/台湾/日本語・英語字幕付き

クイメイはホウと結婚する。ホウはギャンブル好きであり、双子も生まれたため二人は日本へ働きにやって来る。日本でお金を貯めた二人は台湾で食堂を経営する。本作は台湾の金馬奨で最優秀作品賞や最優秀監督賞などを受賞した。主人公の半生が台湾の現代史と重なるように描かれており、彼女の苦労を静かに映画は描いていく。

恋恋風塵 Dust in the Wind

監督:ホウ・シャオシェン 出演:ワン・ジンウェン シン・シューフェン




8月15日(日)14:00
8月20日(金)11:00

1987年/35ミリ/カラー/110分/台湾/日本語字幕付き

1960年代。炭鉱の町ジウフェン。中学3年の少年ワンと、中学2年の少女ホンは幼馴染で兄妹のようにいつも一緒だった。ワンは台北で働くようになり、1年遅れでホンも台北で働き始める。青春のほろ苦い恋愛が切ないほどに溢れるホウ・シャオシェン監督の傑作。ヒロインのシン・シューフェンは監督がスカウトした女優で、本作で初の主役を見事にこなした。

村と爆弾 Strawman

監督:ワン・トン
出演:チャン・ポーチョウ ジョ・シェンリー     




8月20日(金)14:00
8月28日(土)11:00

1987年/35ミリ/カラー/97分/台湾/日本語字幕付き

1944年。台湾南部の村。ある日陳兄弟の畑に巨大な不発弾が落ちる。村の巡査は軍から報奨金が出ると言って陳兄弟に不発弾を町の駐在所まで運ばせる。日本人の命令に右往左往する植民地時代の台湾人を風刺したコメディ映画。日本人と台湾人の関係が単に善悪に区別されていない事も本作の特徴である。

墓あらし/笛吹きの恋 The Digger/The Suona Player

監督:ホー・ピン/リー・ダウミン 出演:ルー・シャオフェン サイモン・ヤム




8月22日(日)11:00
8月27日(金)11:00

1988年/35ミリ/カラー/75分/台湾/日本語字幕付き

「墓あらし」は、墓あらしをして生活する4人組の物語。「笛吹きの恋」は、チャルメラ吹きの男が好きな女性と結婚をするまでの物語。映画の原作は同じ作家で、二人の監督が映画化したオムニバス映画。作風は監督の資質が良く表れており、まったく異なるタッチの物語となっている。

バナナ・パラダイス Banana Paradise

監督:ワン・トン 出演:ニュー・ツェンズ チャン・シー




8月22日(日)14:00
8月26日(木)14:00

1989年/35ミリ/カラー/148分/台湾/日本語・英語字幕付き

1949年。門栓と徳勝という二人の国民党兵士が台湾にやって来る。兵士と言っても二人は元農民で政治的な信念などなかった。徳勝は共産党員と疑われて拷問され気が狂う。門栓は、軍隊を逃げ出し身分を偽って暮らしていく。この映画に登場する兵士の運命は台湾の歴史そのものである。ワン・トン監督の代表作で、「悲情城市」と並ぶ台湾映画の傑作である。

推手 Pushing Hands

監督:リー・アン 出演:ロン・ション ライ・ウォン  




8月21日(土)14:00
8月27日(金)14:00

1991年/35ミリ/カラー/107分/台湾/日本語・英語字幕付き

太極拳の名手チューは引退して、アメリカに住む息子アレックスの元にやって来る。アレックスにはアメリカ人の妻と息子がいた。妻のマーサは英語が話せないチューにいらいらして、胃潰瘍になってしまう。台湾出身で世界的監督となったリー・アン監督のデビュー作。異文化の中で心のバランスをとるやり方を太極拳に例えているところが面白い。

上海假期  My American Grandson

監督:アン・ホイ  出演:ホアン・クンシェエン ウー・マー   




8月26日(木)11:00
8月28日(土)14:00

1991年/35ミリ/カラー/95分/台湾=香港/日本語・英語字幕付き

退職して上海の共同住宅で暮らすクーさんの元に、アメリカで暮らす息子夫婦の子どものミンがやって来る。両親が旅行をする間だけクーさんが預かったのだが、ミンは英語しか話せずクーさんとまったく話が通じない。中国文化とアメリカ文化、祖父と孫の文化の摩擦がテーマだが、二人が衝突しながら次第に心を通わせる優しい作品である。

上映スケジュール

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